どんな職業にも必要なもの、それは適性。
適性は努力次第でどうにかなるものとならないものがありますが、さて、声優というお仕事に関してはどうなんでしょう?
ということで、今回は「声優に向いている人、向いてない人」を徹底調査!
あなたは声優という仕事に適性があると思いますか?
基本中の基本、それはやる気!
適性というかもうこれは当たり前のことなんですけど(笑)
ただ、声優業界、結構簡単になれるとか簡単に人気が出るとか思われがちな世界ではあると思うんですよね。
少なくとも、容姿が関係ない分テレビに出るような俳優より楽でしょ、とか、身体動かさなくてよくて楽でしょ、という偏見もまだまだ根強いところ。
ところがどっこい、声優は体力勝負。
自己管理能力が長けているのに越したことはありません。
すぐに風邪をひいて喉をダメにしてしまう役者を好んで使ってくれるところなんてありません。
そして、見えない部分で発声練習や体力づくり、演技の勉強などを奢らずに続けていけるだけの根気は必要不可欠。
現場によってニーズが違う声優という特殊な職業だからこそ、日ごろからどれだけ自分の引き出しを蓄えておけるかが重要なんですね。
ただ「声優になりたい」だけではダメ。
声優というスタートラインにたったら終わってしまう漠然とした夢ではなく、例えば目標の声優がいてその人のようになりたいとか、どんな役をもらえる役者になりたいとか、オーディオドラマで活躍したいとか、吹き替えで担当の役がほしいとか、都度細かい目標を立てて超えていけるだけの向上心が必要ですよね。
また、前回記事でお話ししたように、デビュー数年間は特に厳しいランク制という壁。
新人期にどれだけ挫けずに前を向けるかが分かれ道となるでしょう。
豊かな感受性は表現力のみなもと!
演技力はつまり表現力。
文字のみの台詞に気持ちをどう乗せるかで、そのキャラクターの言葉はまったく違う意味に聴こえてしまうことがあります。
その表現力を支えるのが、感受性の豊かさだとわたしは思います。
なにかを見て素直に感動し、それをひとに伝えることができること。
物事を冷静に判断する洞察力も、台本を読み解く上では大事かもしれません。
国語が苦手な方は勉強しなおすことをお勧めします(笑)
読解力がないと演技も何もありませんからね。
よく俳優でも「考えずに感性で動くタイプ」と呼ばれる方がいらっしゃいますけど、それって「台本を読まない」わけではなくて、「台本を読む能力がずば抜けている」という意味だと思うんです。
文章を読んだだけで背景を瞬時に理解し、頭で考えず行動に移せるということですからね。
もちろん、そんな天才的な人間がゴロゴロいるというわけではありません。
どんなにベテランの声優でも、台本には感情の動きについての書き込みがびっしり、漢字には必ずルビをふる、など徹底されている方はたくさんいらっしゃいます。
つまり、物事を日ごろから深く考えないタイプの方には声優は不向きと言わざるを得ませんね。
コミュ障は不利!?
声優が関わる作品作りに、最初から最後までたったひとり、という場面はありません。
必ず制作するスタッフがいて、一人芝居でなければ共演もいますし、ひとりきりでは発信ができない職業とも言えます。
ということで、ある程度のコミュニケーション能力は必要。
また、アドリブなどが求められる現場では、その場の雰囲気を読んで声を出していける順応性も必要になってきます。
掛け合いの芝居でも同じこと。
ゲームの場合、ひとりずつ別録りするのが基本ですが、そんな場合でも相手の出方を想像した演技が必要になってきます。
あなたは声優に適性あり? なし?
総合して、やる気が中途半端、かつ自己中心的な考えを持っているひとの適性は低いと言えそうですね。
積極的に周囲と関わり、物事を柔軟に受け入れて感性を磨けるひとは、その素質が充分だと思われます。
さあ、あなたはどっち!?
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