2016年は、声優ファンにとって衝撃的な訃報が続いた年でした。
今回は、今年亡くなられた声優の方々を改めてご紹介し、その功績を振り返ってみたいと思います。
篠原大作(しのはら・だいさく)さん

2月1日に82歳で亡くなられた篠原さんは、俳優・声優・ナレーターという多方面で活躍。
吹き替え作品多数
お仕事のなかで若者にも有名と言えば、『ハリー・ポッター』シリーズのコーネリウス・ファッジ魔法大臣役。
数少ないアニメ出演は、『ぷるるんっ!しずくちゃん』シリーズの極楽先生役など。
『世界・ふしぎ発見!』のボイスオーバーや『ニュースステーション』のナレーションなどでも活躍されていたので、みなさんの耳に馴染んだ声だったかもしれません。
温かみのある声が印象的でした。
大平透(おおひら・とおる)さん

4月12日、86歳で亡くなられた大平さんは、ラジオのアナウンサー出身。
転身してTBS劇団所属当時、テレビ史上初の海外アニメ作品の吹き替え(生放送!)を担当されたとか。
仕事は吹き替え中心
有名なのは、やはり『スターウォーズ』シリーズのダース・ベイダー役!
また、海外ドラマ『スパイ大作戦』の指令の声でもおなじみです。
アニメ出演は多彩
ディズニーキャラクターのピート役や、『ザ・シンプソンズ』のホーマー・シンプソン役などの海外アニメの印象も強い大平さん。
【ピート】
【ホーマー】
日本のアニメ作品でも強烈な印象を残してくれています。
有名なのは『ハクション大魔王』のハクション大魔王役。
そして一番衝撃的だった役と言っても過言ではなさそうなのが、『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造役!
【物真似と「ドーン!」が大流行】
低く太いどっしりとした声が印象的でした。
水谷優子(みずたに・ゆうこ)さん

5月17日、51歳という若さで亡くなられた水谷さんは、ディズニーキャラクターのミニーマウス役で有名な方でした。
実はわたし、声優という存在に興味を持ち始めた頃、最初に名前を覚えたのが水谷優子さんなんです。
ですから、個人的にも水谷さんの急逝は衝撃が大きかったです。
国民的アニメにレギュラー出演
水谷さんの国内アニメ代表作と言えば、『ちびまるこちゃん』のお姉ちゃん(さくらさきこ)役です。
『デジモンアドベンチャー』の武之内空役、『ブラック・ジャック』のピノコ役なども浸透していました。
【空】
【ピノコ】
水谷さんは声優一本、アニメ・吹き替え・ゲーム・ラジオ・CDと、現在の若手声優と同じような幅広さで活躍。
ちょっと甘く幼い感じの語り口が魅力的な方でした。
田中一成(たなか・かずなり)さん

10月10日に急逝された田中さんは、まだ49歳でした。
田中さんに関しては特集させていただいたので、こちらを参照してください!
現在放送中の『ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校』烏養繋心役、現時点では公式にキャスト変更情報はありません。
肝付兼太(きもつき・かねた)さん

10月20日、80歳で亡くなられた肝付さんの代表作は、なんといっても『ドラえもん』の初代・骨川スネ夫役。
【「のび太のくせに生意気だ!」の名台詞は肝付さんのアドリブから誕生】
吹き替えより、自分で色をつけられるアニメーションの仕事を好まれていたとか。
出演作=代表作!?
ハスキー声が最大の特徴である肝付さんは、シリーズが長く、かつ映画化もされるような人気作品へのレギュラー出演が多かったように思います。
『それいけ!アンパンマン』のホラーマンや、『銀河鉄道999』の車掌役など、衝撃的外見(笑)の役でもお茶の間を魅了!
【ホラーマン】
【車掌さん】
また、『おそ松くん』(第二期)のイヤミ役でも有名。
かつてのちびっこにはおなじみのあのキャラクターも肝付さんでした。
【『にこにこぷん』のじゃじゃまる】(向かって右)
惜しまれる名優たち
いかがでしたか?
いま一度名演技を振り返りつつ、みなさんのご冥福を改めてお祈りしたいと思います。
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